Fun fun community 「秋の地域探求 ~ 女性村ねぎぼうず見学(下仁田町)」

2025年1月28日   2025年1月30日 (閲覧数:101)
公認団体 
日程: 2024年11月2日(土)
会場等: 下仁田町内
参加人数: 9 人

令和6年度 第3回情報交換会

【開催報告】
Fun fun communityでは、11月2日に下仁田町の「女性村ねぎぼうず」を見学し、情報交換会を開催しました。

〇内 容
テーマ  「下仁田での女性ユートピアづくりから学ぶ~」
見学先  女性村ねぎぼうず(下仁田町 旧西牧小学校)
参加者  9 名

〇当日の様子
冬の到来を告げるかのような氷雨のなか、県内から9名の方が道の駅しもにたに参集しました。
(新規に1名ご参加ありました。ありがとうございます。)
担当者から日程の説明を受け、いよいよ地域探求への出発です。

今回は、下仁田町で女性のユートピアづくりを目指す「女性村ねぎぼうず館」を見学してきました。この女性村は、著名な評論家でNPO法人日本子守唄協会理事長を務める西舘好子氏が開設しました。当日は、西舘氏が直々にお出迎えいただき、また事業の説明と管内のご案内もしてくださいました。

この場所は、廃校となった旧西牧小学校を活用し、女性の子育て支援やDV・虐待防止に取り組む女性自立支援事業が実施されています。
下仁田町との縁は、東京の自宅と別荘のある軽井沢への移動なかで、この地が古き良き日本の原風景として魅了されたことがきっかけとのこと。

西舘氏は、25年前に女性問題(DV)や子守唄の衰退、シングルマザー対策に取り組む際に
オーストラリアのキャンベルにある女性村を紹介され訪問したそう。
そこでは、シングルマザーがそれぞれの役割を持ち様々な事業が展開され、点が線になる活動を目の当たりにし、この「知恵を出し合って工夫する村づくり」を日本でできないか、と思われたそうです。

このキャンベルの地と下仁田町の風景が重なり、プロジェクトの出発地として選ばれたそうです。プロジェクト名のねぎぼうずは「ねぎの赤ちゃん」だからとのこと。

廃校となった小学校を活用し事業行うには資金が必要。そのため、米国コカ・コーラ財団に助成金を申請し、認められ35万ドル(約4000万円)を受け取り活動がスタートしたそうです。

また、このプロジェクトに賛同した著名なピアニストのフジコ・ヘミング氏より「多くの子供たちにピアノに触れて欲しい」とピアノを寄贈されたそうです。

とても多くの素晴らしいお話を伺いました。すべてを掲載できないため、以下お言葉をまとめます。

〇活動するには「人の縁、地域の縁、未来展望、ステイタス性(ヘミングウェイのピアノ)が必要」
〇ここは、観せる場所ではなく発信する場所、女性が創り出す場所
〇町おこしは人起こし
〇下仁田には、森があって土(岩)があって風がある場所 足元に宝物が眠っている
〇一流を見て知って、三流がわかる
〇何もないところから始めるのが仕事、もらったものから始めるのはパーツ

【企画担当者の感想】
(担当者Nさん)
私たちは、下仁田町にある「女性村ねぎぼうず」を訪問し、NPO法人日本子守唄協会の西舘好子さんよりお話を伺いました。
西舘さんは、子守唄を母と子の大切な絆と考えており、子育てから子守唄が失われている近年の母と子のあり方を考え直し、女性支援を行っておりました。「女性村ねぎぼうず」は、都会の喧騒を離れ、自然の中で親子の活力が育まれる場所にしたいと設立したとのことです。
建物の中には、世界的に有名なフジコ・ヘミングさんのピアノが展示されていたり、その他にも多くの賛同者が製作した絵画や版画などの作品がありとあらゆるところに展示されています。西館さんは、「まずは活動を知ってもらうこと。また、町も元気でないと。」と、積極的にコンサートやイベントを企画しており、とても好評でした。今後、女性の駆け込み寺のような事もできたら良いとのことでした。
今回訪問して、活動を広めるためのいろいろな仕掛けなどはとても勉強になりました。私たち社会福祉士の活動にも、地域との連帯が欠かせません。地域の活動を理解し、私たちの実践にも生かすことが重要で、今回の訪問は良い刺激をいただけました。
最後に、私たちの訪問を快く受け入れていただいた「女性村ねぎぼうず」の皆様に、感謝申し上げます。

(担当者Yさん)
今年2回目の地域探索は、県の南西部に位置し甘楽郡に属する下仁田町を訪ねました。
今回西毛地区の担当でしたが、行動力と強い探究心を持ち合わせている会員から「下仁田にある女性支援団体へ行ってみたい!」との提案から、視察先が決まりました。
そこを基点として、昼食、2か所目の視察先などを考える担当とになりました。
私は長い間西毛地区に住んでいるものの、下仁田町のことはほとんど知りませんでした。
これをきっかけに、ネットで調べたり直接足を運ぶことで、その町の名物や力を入れている産業、特色などを知る良い機会となりました。
その日は大雨の予報で午後からの視察は中止となりましたが、その分ゆっくり昼食を楽しむことが出来ました。
下仁田ネギが入った名物のすき焼きを堪能し、午前に視察した女性人権村の感想や近況を語らいながら、会員同士の親睦を深めることが出来ました。
非日常的な場所で、直接見聞きして学ぶことは吸収の仕方が違うなぁと実感した1日でした。

〇まとめ
まずは、実施日から3か月も報告が遅れましたこと、ご担当者をはじめ会員皆さまに深謝いたします。大変申し訳ありません。

当日は、大雨によりすべての予定が実施できませんでしたが、綿密に計画を立てていただいた担当者皆さんに感謝申し上げます。
大変著名な西舘氏にお会いできるとは思いませんでした。
これも、現地に足を運び皆さんと共に見学ができた成果だと思います。
また、ぜひ素敵な地域探求に出かけましょう。

(文責:代表 田村)

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