ソーシャルワーカーデー2019
ソーシャルワーカーデー2019 in ぐんま 開催報告
今年で7回目となるソーシャルワーカーデー2019 in ぐんまが7月14日(日)13時から群馬県社会福祉総合センターにて開催されました。
このイベントは、群馬県社会福祉士会・群馬県精神保健福祉士会・群馬県医療ソーシャルワーカー協会の三団体合同の実行委員会により、毎年開催されています。今年の幹事団体は群馬県社会福祉士会です。本会からは、新木会長以下、14名が実行委員・協力員として参加しました。
概要については以下のとおりです。
【研修名】ソーシャルワーカーデー2019 in ぐんま
【日 時】令和元年7月14日(日)13:00~16:15
【会 場】群馬県社会福祉総合センター 8階 大ホール
【内 容】
◎第1部 講演会
「外国人支援とソーシャルワーク-自立と共生の視点からのアプローチ」をテーマに文教大学人間科学部教授 森 恭子氏を講師にお招きし、講演を行いました。
日本における在留外国人は、2018年末に過去最高の273万を超え、さらに2019年4月に施行された改正入管法において外国人人材受入れ拡大が図られた現状において、現場で相談援助を行うソーシャルワーカーが抱える一番の問題は、「言葉・コミュニケーション」であるとのこと。今後ますます外国人への支援は多様化されるとともに、日本人は、外国人の文化的な多様性を受け入れる寛容度がいっそう求められると指摘されました。
その後、改正入管法の要点や、外国人受け入れ体制について、外国人支援の特有な課題やさまざまな「壁」とそのアプローチについて、森先生自身が体験された事例紹介などをお話しいただきました。その背景の中で2019年4月、日本社会福祉士会で「滞日外国人支援基礎力取得のためのガイドブック」が発行されたことも紹介されました。
県内には外国人の方々がとりわけ多く暮らす市町村もあり、決して他人ごとではない状況であること、そしてソーシャルワーカーとしてさまざまな支援のアプローチ方法の習得や社会資源の活用について、情報収集や自己研鑽が必要であることを改めて感じました。
(森教授の講演)
〇第2部 実践報告
北関東医療相談会の長澤正隆氏、群馬大学医学部附属病院 ソーシャルワーカーの青木優一氏のおふたりから実践報告がなされました。
長澤氏からは、医療相談会の実施などの中から、現在力をいれている外国人の妊産婦への支援について、青木氏からは、医療現場における外国人支援として、難民を取り巻く医療分野での問題点や、食事や医療費にまつわる事例について、紹介していただきました。
(実践発表)
◎第3部 シンポジウム
当日、参加者の皆さんに講演会での講師やシンポジストに対する質問を質問票に記入いただき、それを基にシンポジウムを開催しました。コメンテーターには演者の森先生、シンポジストには実践報告をお願いした長澤氏と青木氏、そして、座長は社会福祉士会の山﨑啓司氏(東京福祉大学)が務めました。事例や実践発表について、さらに知りたいと思う方々から多くの質問が寄せられ、特に多かった内容について、時間の許す限り、回答いただきました。
実践発表の時間が限られていたため、長澤氏からはシンポジウムの時間に、無料健康診断・生活困窮者への通院に関する金銭的支援についてなど、団体の活動全般についても説明をいただきました。
(シンポジウム)
幹事団体は持ち回りとなりますが、毎年、実行委員として参加をしていただく方が必要です。ソーシャルワーカーデーイベントに興味・関心ある会員の皆さんは是非、企画・運営からご参加いただければと思います。
(次年度主幹団体・医療ソーシャルワーカー協会 中井会長)
(お問い合わせ:群馬県社会福祉士会 事務局まで 027-212-8388)
※公式Facebook、Twitterでも当日の様子がご覧になれます。
群馬県社会福祉士会公式Facebook:https://www.facebook.com/gunmacsw
群馬県社会福祉士会公式Twitter:https://twitter.com/gunma_csw
<ソーシャルワーカーデー2019 in ぐんま 資料集>
○当日配布資料(PDF)
○基調講演資料(PDF)